今年2020年は、インドネシア独立75周年、日本人会創立30周年という記念すべき年ですが、
コロナウイルス感染拡大により、バリ日本人会のほとんどの活動が中止となりました。
そのような状況の中、日本人会30周年記念行事として11月7日(土)に合計27名がコロナ感染予防対策を徹底しながらマイカーを運転してタバナンのマルガラナ英雄墓地に参拝に向かいました。

インドネシアの独立戦争におけるバリ島での戦死者1372名を祀っているマルガラナ英雄墓地には、
第2次世界大戦後も日本に帰らずにインドネシアのオランダからの独立戦争に参加した残留日本兵の墓標が11碑あります。マルガの地で名誉ある戦死をした96名(そのうちの5名が日本人)を讃え、その命日である毎年11月20日に慰霊祭が開かれています。


私達は予定通り11時に到着し、まずはングラライ中佐の記念碑に献花とお祈りをした後、
あらかじめ印を付けていただいておいた日本人兵の墓標に祈りを捧げました。

日本人の方の墓標にお線香と花びらを準備して行きましたが、参加していたハーフの子供たちから「どうしてインドネシア人のお墓にはお花お供えしないの?」という疑問が出て、大人たちも気づかされる場面もあり、お花とお線香をあるだけ他の方々の墓標にも捧げていきましたが、全ての墓標には行き届きませんでした。次回は、もっとたくさん持って来ようね。


その後記念資料館を見学し、密を避けながら用意しておいたお弁当を食べて、午後1時には解散しました。

バリ人はとても親日家が多く、私達が現在まで平和に暮らしているのもこのような過去の出来事があったからだという気持ちを忘れないように、この名誉ある日本人兵の死を後世にも語り継いでいくべきだと感じました。